きこえますか

真夜中に仲間から送られた念を
無駄に使い果たしてしまって早くも7か月
あなたを見送ってからよりも
あなたと別れてからのほうが
長かったはずなのに
ずっと短く感じています
あまりにも つらくて
何度もくりかえし
忘れようとしました
でも できませんでした
ふりかえれば
思い出から逃げるためにではなく
あなたと向き合うために
この道を選んだからでした
楽しかった記憶は 昨日のことのよう
空港であなたを見送ったのは
今日あったことのよう
電話をすることすら許さず
全くとりあわないあなたから
悲しい言葉を文字だけで聞かされたのは
ついさっきのことのよう
きこえますか
今は もう
こうしてあなたを思い出すことがあっても
その果てのない苦しみを
投げ捨ててしまうことなく
この胸に携えながら生きていくことが
できるぐらいまでにはなったのですよ